3/ 5stars

旧約聖書はキリスト教の経典というだけではない。イスラエル民族の歴史を綴った歴史書でもある。しかも、それが「預言者」が語るという独特の構成を有している。本書は、旧約聖書が語る歴史を明らかにしながら、旧約聖書を「預言者文学」と「黙示文学」とに分類し、歴史学・文学の視点から何ゆえこのような形態が採られたかを探求する。その結果、聖書には様々な「嘘」が含まれていることが明らかにされる。例えば、「ソロモンの栄華」は著者からすると「重税政策に支えられた圧制」に過ぎず、その結果が北のイスラエル王国と南のユダ王国への分裂である。ユダ王国はダビデの子孫が統治するが、イスラエル王国は王朝が頻繁に変わり、アッシリア帝国により滅ぼされる。また、南のユダ王国も新バビロニア帝国による滅亡、有名な「バビロン捕囚」が強制される。他民族の支配下では、露骨なユダヤ人王国再建論は許されない。そこで文学は「黙示」という独特の形態を採ることとなる。聖書の概要を知っていれば、非常に面白く読める本である。

5/ 5stars

コンパクトなサイズで、読みやすいです。少しずつ読もうと思います。特に信者ではないのですが・・・・。

4/ 5stars

英語版を含め、色々な聖書を集め読んでいますが、高校から愛用してきた新共同訳の小型版がへなってきたため購入。作り自体は非常に高級感があり、また軽いのでどこへでも持っていける感じです。ただ、お分かりのように小型版と比較しても値段はかなり高いものになっておりますので、その点を鑑み星ひとつ引かしていただきました。

5/ 5stars

本書は原題「Christianity Made in Japan」の邦訳である。もともとは、ハワイ大学の学位論文として書き下ろされた渾身の力作で、著者は現在上智大学で教鞭をとっている。 本書のテーマは「日本発の日本的キリスト教諸派」の発生とその展開であるが、無教会のような非主流派ながら社会に影響を及ぼし続けた教群から、まさに「セクト」という呼ぶにふさわしい特異な教会まで扱うグループはたぎにわたる。読者は、キリスト教（キリストの福音）を日本に根付かせようとした先人たちの偉大な冒険と光陰を学ぶことになるだろう。彼らの試みは日本の宗教風景を映し出す貴重な教材でもある。

4/ 5stars

この本は楽しく幸せな人生をおくる秘訣を教えてくれます。 やっぱり幸せは無手勝流ではやってこないですよね。 いい本に出合えて感謝します。

5/ 5stars

聖書の御言葉を読むのとはまた違った喜びを味わえます。オススメします。